20代、30代、40代と年代が変わるにつれ、生活環境や家族構成、健康状態なども変化します。
20代の元気な夫婦だけのイメージだけで設計してしまうと、家族構成の変化や年を取った時に思わぬ不便さを我慢しなければならなくなります。
建物だけの事であればリフォームも可能ですが、周りの環境の事となればそうは行きません。
実のところ「注文住宅」は「良い土地を探す」ことから始まります。
そうした点も踏まえて、3軒建てなくても出来るだけ理想に近いマイホームを手に入れるためのポイントを確認しておきましょう。
住宅の購入は一生のうちで最も大きな買い物のひとつです。誰もでも理想的な環境に土地を買って、自分好みの家を建てたいと考えるでしょう。
しかし、不動産には素人の方々が一生に何度も経験するわけではない「土地探し」をするには、何をどうしたらいいのかわからないという人も多いと思います。
一度購入すれば、条件を変更できないものである上に、資産価値にも大きく影響します。
「大金を払って土地を買ったのに、こんなはずではなかった!!」ということにならないように、土地選びのポイントを押させておきましょう。
注文住宅は、時間がかかってもこだわりをしっかり反映させた家を建てたいという人には最適な方法です。
一番のメリットは自由度の高いところです。
注文住宅は、オーダーメイドですので、購入計画から入居までの時間はかかりますが、「外観は純和風にしたい」、「キッチンは広く取って明るい空間にしたい」、「リビングはやっぱり吹き抜けがいい」、「中庭のある家がいい」、「耐震性の高い住宅を建てたい」等など、さまざまな要望に対して、工務店などが親身に相談に乗ってくれるため、納得のいく家づくりが実現できるでしょう。
また、注文住宅の予算調整注文住宅は、家を建てるための建築資材をある程度自由に選ぶことができます。こだわりたい部分にはしっかりと費用をかけ、特にこだわらない部分は安く抑えられる、というように予算をいろいろと調整できますので、設計前に担当者と納得いくまでじっくりと話合いましょう。
注文住宅にも分譲住宅にも「住宅性能表示制度」というシステムがあります。
第三者の評価機関(自社評価の場合もあります)が検査するため安心です。 また、注文住宅や完成前の建売住宅なら工事中の現場へと足を運んで、現場管理者にいろいろ質問することができるので、さらに安心と言えるでしょう。
施工会社としてどこの工務店を選ぶかは、土地を選ぶ際に信頼できるサポートしてくれた不動産業者から設計士や建築業者も紹介してもらうと良いでしょう。
住宅プランを作る際に最もわかりにくいのが「自分の予算でどのような家を建てることができるのか」という点でしょう。
住宅の広さや間取り、設備・仕様なども、まだ決まっていません。
土地の形状や道路付け、地盤の改良、ガレージの有無など、1軒の家を建設するのにかかる全体の費用は「結局、総額いくらかかるのか」想像もつきません。
結局、実際には関係するすべての要素を確定して見積もりをとらないと、住宅の正確な価格はでてこないという事になる訳ですが、せめて「4LDKにできるのか」「キッチンは高めのものを選べそうか」ぐらいの想定が出来ないと、そもそものプランが立てられません。
では、これから計画を開始するにあたって、どうやって建てたい家の価格を知ることができるのでしょう?
あらかじめ、住宅のおおよその予定価格を知る手段として一般に利用される指標が「坪単価」です。
福山市の北部で新築の家を建てる場合の平均坪単価をご存知ですか?
住宅雑誌やパンフレットなどで見かける「坪単価50万円より!」というような表記を見ますが安いのでしょうか?高いのでしょうか?
坪単価は住宅の価格を判断する目安のひとつで、実際にハウスメーカーや工務店と契約した金額を、延べ床面積で割って算出した「一坪あたりの建築費用」の単位です。
2X4工法、プレハブ、RC住宅など、全ての工法が含まれていまので、一概に住宅を建てる上での価格を表しているとはいえませんが、大抵はこの「坪単価」で設計時の話が進みますので、目安は知っておくべきでしょう。
例えば、本体価格2000万円で、延床面積(坪数)40坪だとすると、2000÷40=50で、この家の坪単価は50万円になります。
この理屈で予算を検討するときになどに、坪単価から本体価格を算出して比較するときの判断材料として使います。
坪単価が分かると、およその総予算の見当をつけることが出来るようになります。
ごく一般的注文住宅では、その総費用は、「予定坪数x想定坪単価」を本体価格として、別途費用や諸費用が加わりますので・・・
坪単価を表示するに際して、常識的に考えると、坪単価は、延床面積で工事金額を割って算出するモノなのですが、工事面積と称して、延床面積には含まれない部分まで床面積に含めている場合があります。
例えば、ベランダや玄関ポーチ、ロフトや小屋裏収納、2階部分に床が無い吹抜けは延床面積には含まれませんが、工事面積では床面積にカウントします。
この工事面積で「坪単価」だせば、通常の計算よりもはるかに安い金額を表示することが出来ます。
住宅の設計をする際、91cmを単位とする尺モジュールと、100cmを単位とするメーターモジュールがあります。
最も一般的に使われているのは尺モジュールです。
従来から日本の一般的な家では、○○坪や○○間というように尺を基準とする「尺モジュール」を利用して来ましたので、なじみが深いところです。
ところが、坪単価を安く見せたいハウスメーカーや工務店はメーターモジュールを採用して表示することがあります。
同じ6畳でも、メーターモジュールの方が1.2倍も広くなります。
つまり、同じ間取りの場合、尺モジュールよりメーターモジュールの方が1.2倍、床面積が広くなり、坪単価を安く見せられます。
単に単価計算上そうなるだけの事で、結局は一回り大きな家になるわけですのでその分トータルの建築費用はアップします。